【デトロイトモーターショー08】パナソニック、ガーミンとOEM分野で提携

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【デトロイトモーターショー08】パナソニック、ガーミンとOEM分野で提携
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デトロイトモーターショー、Panasonic Automotive System Campany of America(PASA)のプレスカンファレンスにて、パナソニックとガーミンは、自動車メーカー向けOEM車載機での提携を発表した。

これによって、パナソニックはOEM先自動車メーカーに対して、ガーミンのナビ機能を組み合わせた商品を供給することが可能になる。

ガーミンはハンディGPSの老舗としてアメリカでのシェア50%をもつ市販PNDの最大手であり、世界市場におけるスタンダードのポジションを得ている。

「OEMの方法でまず考えられるのは、ガーミン製のNAVIボックスをモニタ付きのパナソニック車載機と組み合わせることで安価なビルトインナビをディーラーオプションとして採用してもらえる。さらにパナソニック車載機にガーミンのNAVIボードを組み込むことで、高度な車載スペックを満たしたメーカーオプションとしてOEMシステムを構築できる」(PASA内藤淳二副社長)

ガーミンは、PNDタイプのOEM供給をBMW、クライスラー、ホンダ、日産、メルセデス、ボルボなどに供給しているが、ビルトインタイプのAV一体型OEM車載機への参入を、北米での車載AV製品のOEM供給でシェアを持つパナソニックと組むことで、OEM市場でのソリューション拡大をナビゲーション事業に特化しながら行うことができる。なおガーミンは市販オーディオ市場では北米第2位のシェアを持つケンウッドと提携して、AV一体型ナビの展開を行っている。

PASA内藤副社長は「新車に2000 - 3000ドルのビルトインナビゲーションオプションが存在しても、200 - 500ドルの市販PNDに客が流れてしまい商機を失っている。自動車メーカーはPND並みに安いナビサービスを提供してくれるサプライヤーを求めている。しかし、パナソニックをはじめとして車速パルスやジャイロなどを駆使した高度なフルナビを提供しているサプライヤーは高コストになってしまっている。しかも純正に採用されると世界のどの市場でもサポートしなければならないという要件がサプライヤーにとっては厳しい」

つづけて「ガーミンはひとつのアプリで世界中をサポートし、なおかつ大きなボリュームを持っている。さらなる低価格化に対応してゆけるポテンシャルを持っていると考えている。この先ナビゲーションサービスはひとつのコンテンツとして、もっと低価格になり普及してくだろう。わたし個人としては50ドルになるとさえ思っている。今回の提携でガーミンとパートナーシップを組むことで、自動車メーカー、ガーミン、パナソニック、3者がwin-winの関係を築くことができると考えている」と語る。

《三浦和也》

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