JFE、ティセン・クルップと自動車用骨格部品を共同開発

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JFEスチールは、ドイツ・ティッセン・クルップ・スチール社(TKS)と共同で、自動車用の新しい複合組織型高張力熱延鋼板を開発したと発表。

新たに開発した高張力鋼板(ハイテン)は、引張強さ(TS)が780MPa級で、JFEの析出強化型ハイテン780MPa級NANOハイテンとTKSの800MPa級複合組織型ハイテンCPW-800の技術を融合、成形性の指標である伸びを従来比40%向上に成功した。

実際の部品を模擬した成形試験でも伸びを向上させた開発材の優位性が確認されており、今後、自動車骨格部品などでの採用を目指す。特許も共同出願済み。

JFEとTKSは、顧客である自動車メーカーに対し高級鋼材をグローバルに供給するため、2002年から主に自動車用鋼板とそれに関連した研究開発に関する包括提携を結んでいる。

これまでに自動車用ハイテンの規格共通化などの成果をあげるとともに、JFEのNANOハイテン(析出強化型)とTKSのCPハイテン(複合組織強化型)のクロスライセンスを締結し、相互に相手方の代表的な熱延ハイテンが製造できる体制を構築した。

共同開発した780MPa級ハイテンは、今後日本と欧州での量産の検討を行い、耐衝突用の自動車骨格部品や伸びが必要な足回り部品などでの採用を目指す。

《レスポンス編集部》

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