【インプレ'08】両角岳彦 レクサス『LS600h』世界でもっとも高価なハイブリッドなるも…

試乗記 国産車
【インプレ'08】両角岳彦 レクサス『LS600h』世界でもっとも高価なハイブリッドなるも…
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「世界でもっとも高価なハイブリッド動力乗用車」(今のところ…)。しかしハイブリッド動力化の意味と結果は、色々な面で「?」が多い。

基本的には『ハリアー』、『GS450h』に続く「電動モーターによる加速ブースト」型。それも「速さと伸び」が実感されるのは非現実的な速度域が主。マン=マシン系としての制御性、つまり右足の動きと駆動力の増減の関係がルーズかつ応答遅れが多いので、一般のドライバーでは必要以上に駆動・加速するケースが頻発し、実用燃費にハイブリッドのメリットが現れにくいのもGSなどと共通。

足まわりは、路面凹凸の入力をゴムのたわみで受けて柔らかさを強調する方向。ブルブル感は多少改善されたが、逆に高速で走るなかで小さく手を動かしてもグニッとした手ごたえだけでラインが変わらない、といった奇妙な反応が多々現れる。

クルマを操る実感が希薄、という面でも典型的なトヨタ流の洗練。内装のデザイン、色や質感はもう少し上品な雰囲気がほしい。

■5つ星評価
パッケージング:★★☆☆☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★☆☆☆
フットワーク:★★☆☆☆
オススメ度:★☆☆☆☆

両角岳彦| 自動車評論家
1951年長野県松本市生まれ。モノごころついた時からクルマが好き。大学・大学院と自動車工学を修め、自動車専門誌を経て独立。自動車の工業製品としての本質を追究した評論活動を行なっている。

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