エクステリアデザインについて最初のうちは、アゲインストな意見が聞かれたが、最近はかなりなじみが出てきたのと同時に、飽きの来ないフォルムだなぁと感じるようになった。W124型ベンツ『Eクラス』のように、だんだんとよくなっていくのではないだろうか。
その乗り味は、とてもソフトな乗り心地だ。後席の乗り心地が非常によい。サスペンションがよく動く。リアサスペンションは『レガシィ』のものをさらに進化させたものだが、これが非常に高いスタビリティを持っている。
よほど荒っぽくハンドリングしない限り、リアがグリップを失うことはない。リヤが滑っても、とてもグリップ感のある滑り方をするので、じゅうぶんに修正する余裕があるし、スタビリティコントロールがきちんと働く。ただ、旧モデルのようなクイックな操縦特性は姿を消しているので、人によってはスポーティではないと敬遠するかもしれない。
しかし、現代風なクルマの進化とは、まさに『インプレッサ』のようなしっかりと大地を掴んだ状態でドライバーの意のままに曲がることをスポーティと呼ぶのではないだろうか。
■5つ星評価
パッケージング:★★★★☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★★☆☆
フットワーク:★★★★☆
オススメ度:★★★★☆
松田秀士|モータージャーナリスト
GTでフェラーリを駆る現役レーサー。INDY500やルマンなど海外レースにも積極的にチャレンジする。すでに49歳が目前という年齢ながら、まだまだ走る。モータージャーナリスト活動にも積極的。日本カーオブザイヤー選考委員。