NHTSAがルーフ安全確認を検討

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アメリカのNHTSAは、新車テストでルーフ強度の項目を改正することを提唱している。NHTSAによると、ハイウェイでの車の横転事故による死亡者は年間1万人以上に上り、ルーフの両サイド部分の強度テストは必要だという。

NHTSA案では、重量1万ポンド(約4500kg)以下の車に対し、重量の2.5倍の衝撃に耐えられるルーフを「合格」とする。現状のルーフテストは6000ポンド(約2700kg)以下の車が対象で、強度テストが行われるのはドライバーシート側のみ、また衝撃は重量の1.5倍となっている。

一方で、NHTSAはすでに2012年モデルイヤーの車から、ESC(横滑り防止装置機構)の設置を義務づけることをすでに決定している。ESCにより横転事故はかなり防げると予測されており、それに加えてルーフ強度テストを改正する必要があるのか、疑問の声がある。ルーフ強度を上げるために車の重量が上がることも予測され、CAFE基準が改正されたのに燃費向上と逆の方向に向かうと心配するメーカーもある。

NHTSAでは新しいルーフテストを導入するかどうかについて、2009年夏までに結論を出したいとしているが、このところメーカーの負担となる改正事項が多く、その安全基準の考え方には賛否両論が巻き起こっている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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