【インプレ'08】両角岳彦 トヨタ『イスト』北米ありきの商品企画

試乗記 国産車
【インプレ'08】両角岳彦 トヨタ『イスト』北米ありきの商品企画
【インプレ'08】両角岳彦 トヨタ『イスト』北米ありきの商品企画 全 1 枚 拡大写真

アメリカのサイオン・チャネル、つまり若者向けで価格やや低めのファッション商品を供給する販売網に送り込む「SUV風味の小さなパーソナルカー」。

つまり商品企画はアメリカ主導であって、日本で「少し上質そうな小型車」として受け入れられた先代をこれで継承できるのか、という疑問がまず浮かんだ。

ステアリングホイール(回転軸が下にオフセット)、ペダル、シートの位置角度の整列が微妙にズレているところから、何となくしっくりこない。

リアシートはあまり使用頻度が高くないと見ているのか、サイズが小さく平板。リクライニングはあるが、よい着座姿勢に落ち着くのは難しい。

走らせると現行『ヴィッツ』系そのもので、何に乗っているのか印象希薄。足が突っ張って乗り心地もロールも不自然で路面の形どおりに揺すられる。電動パワーステアリングの躾けが雑。

エンジンは1.8リッターでもトルク薄く、ひたすら変速するCVTとの組み合わせも制御性、燃費など弱点多い。

■5つ星評価
パッケージング:★★☆☆☆
インテリア/居住性:★★☆☆☆
パワーソース:★★☆☆☆
フットワーク:★★☆☆☆
オススメ度:★☆☆☆☆

両角岳彦| 自動車評論家
1951年長野県松本市生まれ。モノごころついた時からクルマが好き。大学・大学院と自動車工学を修め、自動車専門誌を経て独立。自動車の工業製品としての本質を追究した評論活動を行なっている。

《》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. 「TWIN TURBOのロゴ懐かしい!」Z32ファン感涙、レトロ感あふれる新型『フェアレディZ』が話題に
  2. 三菱『エクリプス クロス』新型、航続600kmのEVに…ルノーからOEM供給へ
  3. ホンダ『ヴェゼル』、新グレード「RS」先行予約開始…10月発売へ
  4. 顔が激変! BMWの最小SUV『X1』改良新型、ノイエクラッセ導入へ…プロトタイプを初スクープ
  5. 空冷ポルシェで1台2億円!? マニア垂涎『シンガー911 DLS』とは
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る