1月上旬、兵庫県明石市内で整備不良の疑いがあるとしてパトカーに追跡されていた軽乗用車が、赤信号を無視して交差点に進入して別の軽乗用車と衝突。3人を死傷させるひき逃げ事件を起こしたとして、兵庫県警は28日、逃走していた21歳の男を逮捕した。
兵庫県警・明石署によると、事故が起きたのは8日の午前3時40分ごろ。明石市内の市道をパトロールしていた交通機動隊員が後部ナンバー灯の切れた軽乗用車を発見。整備不良の疑いで停止を命じたところ、クルマはこれを無視して逃走した。
パトカーは間もなく追跡を断念したが、クルマはそのまま走り続け、明石市大明石町1丁目付近の国道2号交差点に信号無視をして進入。国道を走行してきた21歳女性が運転する軽乗用車と出会い頭に衝突する事故を起こした。
この事故で、女性が運転する軽乗用車の後部座席にシートベルト未着用で同乗していた29歳の女性が収容先の病院で死亡、運転していた女性と、助手席にシートベルト着用で同乗していた20歳の男性が打撲などの軽傷を負っている。
逃走車に乗っていた男2人は現場から徒歩で逃走していたが、後の調べで現場近くからタクシーに乗った2人の男がいることが判明。このうち1人が逃走車両を知人から借り出していた21歳の男と特徴が一致したことから、容疑に関与したと断定。危険運転致死傷容疑で逮捕。事故当時に同乗し、一緒に逃走していた20歳の男も犯人隠避容疑で逮捕している。