出光とコロナ、燃料処理装置を東芝燃料電池へ技術協力

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出光とコロナ、燃料処理装置を東芝燃料電池へ技術協力
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出光興産とコロナは、両社が共同開発した燃料処理装置を東芝燃料電池システムが2009年度以降に生産する市販灯油型燃料電池システムに搭載するため、東芝燃料電池への技術協力を開始することで合意したと発表した。

出光とコロナは、灯油型燃料電池システム向けの燃料処理装置を2004年度から共同開発しており、今回、東芝燃料電池が両社の燃料処理装置の性能を評価し、2009年度以降に生産する市販灯油型燃料電池システムに同装置を搭載するための技術協力を開始することで合意した。

燃料処理装置は、燃料から水素を作り出す装置。灯油から硫黄を除去する脱硫器、脱硫した灯油から水素を作り出す改質器で構成する。

燃料処理装置の共同開発で、出光は市販灯油から水素を製造する技術を持ち、コロナは灯油バーナー技術と量産技術を持っている。両社は双方の強みを活かして灯油用の同装置の商業化を進めており、今回の合意はその第一歩となる。

現在、燃料電池システムの普及に向けて、メーカーではコストダウンが大きな課題となっており、解決策の一つとして、補機類を共有化する取り組みが進められている。出光とコロナでは、主要構成部である燃料処理装置についても共有化の範囲を広げるため、同装置の採用を広く働きかけ、一層のコストダウンにつなげていきたいとしている。

市販灯油型燃料電池システムの早期普及に向けて、2008年度からは東芝燃料電池によって同システムが石油元売各社に供給される予定。今回の合意は、2009年度以降、同システムに出光・コロナの燃料処理装置を搭載することで、東芝燃料電池における商品化をさらに加速させるための取り組みとなる。

《レスポンス編集部》

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