マツダが29日に発表した新型『アテンザ』は、先代よりも面の張りを増し、デザインを進化させた。
デザイン本部主管チーフデザイナーの佐藤洋一さんは、「新型アテンザはデザインの基本構成がものすごくシンプルです。サイドからデザインの要素を見ると、ベルト、ショルダー、ロッカーパネルの3つしかありません。したがって、面に豊かさを持たせることが大事になりました」と説明する。
「開発中、若いデザイナー達は、ドアにモールやデザインラインをすぐ入れたがっていた。何もない大きな面が怖いからです。そうではなくて、要素をそぎ落とし、面の“緊張感”でみせています」
ドアモールを要望してくる市場はないのか。「昨今、ヨーロッパのクルマもどんどんモールレスになってきました。それよりも、面を見せる方向になってきているのではないでしょうか」と、佐藤さんは言った。