無理心中を図った女に懲役10年の実刑判決

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昨年8月、奈良県奈良市内の県道で逸脱事故を起こしたクルマに放火し、親族3人を殺害したとして、殺人などの罪に問われた57歳の女に対する判決公判が15日、奈良地裁で開かれた。裁判所は懲役10年の実刑を命じている。

問題の事件は2007年8月29日朝に発生した。奈良市都祁白石町付近の県道で軽乗用車が路外に逸脱する事故が起きた。クルマは直後に炎上。地元消防が消火作業を行ったが、助手席に同乗していた32歳の女性と、後部座席に同乗していた6歳と7歳の女児が車外に脱出できないまま焼死した。クルマを運転していた57歳の女と、同乗していた11歳男児は車外に脱出したものの、ヤケドなどで重傷を負った。

クルマを運転していた女は、事故で死亡した32歳の女性と共謀し、無理心中を企てたことがその後の調べで判明。動機は借金苦だったとみられている。検察は死亡した2児に対する殺人と、生存した1児に対する殺人未遂容疑で起訴していた。

15日に開かれた判決公判で、奈良地裁の石川恭司裁判長は「身勝手な動機で幼い子供を殺害した」と判断。被告に対して懲役10年の実刑判決を言い渡している。

《石田真一》

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