トヨタ自動車は、F1(フォーミュラ・ワン世界選手権)、米国のNASCAR、日本のSUPER GT、フォーミュラ・ニッポン等のトップカテゴリーへの参戦と、ドライバーの育成を活動の柱とする、2008年のモータースポーツ活動計画を発表した。
参戦7年目となるF1では、安定した空力性能を追求した新型F1カー「TF108」を投入する。ドライバーについては、ティモ・グロックをレースドライバーとして新たに起用。経験豊富なヤルノ・トゥルーリとの組み合わせで、初優勝を目指す。
米国では、NASCARについては最高峰のスプリント・カップ・シリーズ、並びに次位のネイションワイド・シリーズにおいて、引き続きトヨタ『カムリ』で参戦する。新たな有力チーム、ジョー・ギブス・レーシングの参戦を機に、最高峰カテゴリーでの初優勝を目指す。また、昨年マニュファクチャラーズタイトルを獲得したクラフツマン・トラック・シリーズにも引き続きトヨタ『タンドラ』で参戦する。
日本では、SUPER GT(スーパーGT)で引き続きGT500クラスにおいてレクサス『SC430』で参戦。新たな有力ドライバーが加わり、タイトル獲得に挑む。また、フォーミュラカーのトップカテゴリー、フォーミュラ・ニッポンへのエンジン供給を継続する。このほか、モータースポーツ振興の観点から、トップクラスからグラスルーツレベルまで、多様なカテゴリー・イベントへの支援を継続的に行う。
世界のトップクラスで活躍するドライバーの育成を目指し推進中の「トヨタ・ヤング・ドライバーズ・プログラム」において、本年は世界で14名のドライバーを選出。F1、GP2やF3など実戦での取り組みとともに、テスト走行など幅広い機会を捉え資質向上を図る。
また、モータースポーツにおける環境への配慮とともに、量産車両を含めたハイブリッドシステムの高効率化に向けた技術開発の一環として、ハイブリッド・モータースポーツへの取り組みも引き続き推進する。