BMWがアメリカ工場で大増産計画---ピンチがチャンス

自動車 ビジネス 企業動向
BMWがアメリカ工場で大増産計画---ピンチがチャンス
BMWがアメリカ工場で大増産計画---ピンチがチャンス 全 3 枚 拡大写真

今年に入り、ビッグ3や日本の主要メーカーまでが売り上げの減少に悩まされているアメリカ市場で、順調さが目立つBMW。現在そのBMWが進めているのは、アメリカ国内で年間9万台を増産するためにサウスカロライナ州にある工場に投資する計画だ。 

BMWによると投資総額は7億5000万ドルで、現在年間15万台の生産能力があるサウスカロライナ州スパータンバーグの工場を、年間生産能力24万台にアップさせる。またここでは「Xシリーズ」SUVを中心に生産し、最終的に世界で販売するすべてのXシリーズをここで生産できる体制を整える。

この思い切った計画の背後にある事情は2つ。まずXシリーズの主要マーケットがアメリカであること、そしてユーロ/ドルの為替でのドル安が進み、アメリカで作って販売することでコスト削減が図れること。

同時に、現在この工場で生産されている『Z4』は生産の拠点をヨーロッパに移す、という。スパータンバーグの工場では今年後半にも新型の 『X6』クロスオーバー、『X5』のディーゼルバージョンの生産に着手する。すべてのXシリーズの生産拠点をまとめることで効率が増し、グローバル販売への戦略も立てやすくなる、とBMWでは説明している。

ガソリン高によりSUVが苦戦した昨年でも、BMWはX5、『X3』を合わせて8、9%の販売増を達成した。ピンチをチャンスと捉えるアグレッシブな戦略で、今年もますますのシェア拡大を狙う作戦のようだ。

《Sachiko Hijikata, US editor》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. ジープ『チェロキー』新型、新写真からリアデザインが判明
  2. アルファロメオの新型SUV『ジュニア』日本発売に、「420万円はリーズナブル」「マジで美しい」など反響続々
  3. 外装も内装も「どピンク」な超高級SUV、ベントレー特注部門のスゴ技とは
  4. ホンダ N-BOX など7車種1万2653台リコール…過去の改善措置が不適切
  5. トヨタ車体、『アルファード』『ヴェルファイア』をトヨタに生産移管、いなべ工場は商用車専用に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 茨城県内4エリアでBYDの大型EVバス「K8 2.0」が運行開始
  2. 中国EV「XPENG」、電動SUV2車種を改良…新電池は12分で80%充電可能
  3. 三菱が次世代SUVを初公開、『DSTコンセプト』市販版は年内デビューへ
  4. トヨタや京大、全固体フッ化物イオン電池開発…従来比2倍超の容量達成
  5. BYD、認定中古車にも「10年30万km」バッテリーSoH保証適用
ランキングをもっと見る