排ガス浄化用ペーパー触媒を開発…FCCが2010年に商品化
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ペーパー触媒は紙を漉くプロセスで触媒成分を導入するのが特長で、こうして製造されたペーパー触媒には紙特有の空孔(直径10 - 20μm)が存在し、この空孔を排ガス浄化反応の場として利用することで従来と比較して良好な排ガス浄化性能が得られることが実験段階で実証されている。
このため排ガス触媒として現在、使われている白金(プラチナ)やロジウムなどの高価な貴金属の使用量を抑えることが可能で、ペーパー構造や触媒成分そのものについても開発を行ってきた。
世界的に環境問題に対する意識が高まるなか、中国やアセアン地域においては二輪車の排ガス対策が喫緊の課題となっている。
ペーパー触媒の製品化は、同地域で導入されつつある二輪車の排ガス規制をクリアし、かつ限られた資源の有効利用のため二輪車用ペーパー触媒として2010年の製品化を目指す。
《レスポンス編集部》