16日、三重県の鈴鹿サーキット行われたSUPER GT開幕戦は、予選2位からスタートした「XANAVI NISMO GT-R」(23号車:本山哲/ブノワ・トレルイエ)が、レース中盤から首位に立って優勝した。
また2位は、ポールポジションからスタートした「MOTUL AUTECH GT-R」(22号車:ミハエル・クルム/柳田真孝)、3位には、「PETRONAS TOM'S SC430」(36号車:脇阪 寿一/A. ロッテラー)が入り、NISSAN『GT-R』はデビューレースで1-2フィニッシュを達成。
GT-Rは、GT500クラスに5台がエントリー。今季の新型GT-Rは、09年からの新規定を一部先取りしつつ、04年から昨年まで参戦していた『フェアレディZ』のメカニズムを生かした設計。エンジンとトランスミッションは、昨年のZ同様のV型8気筒4.5リットル、トランスアクスル形式を取る。
優勝した本山哲選手は「非常にうれしいです。ボクは(SUPER GT仕様の)GT-R開発の中心として最初から責任を持って携わっていただけに、プレッシャーもありました。GT-Rは世界中から注目されていて、デビューウィンを果たさなければいけないという状況もありました。そんな中で、エンジニア、メカニックなどチームの全員が、自分の力を出せば勝てるという環境を与えてくれたことが心強かったし、感謝しています」
「デビューウィンは重要なテーマでしたが、それ以上に大事なのがチャンピオンシップですし、必ずチャンピオンになりたい。ブノワとともにがんばっていきたいです」とコメントしている。