電気自動車(以下:EV)についての意識調査を実施したところ、3人に1人が「EVの走行にかかる電気代はガソリンより高くなる」との認識を持っているという調査結果が報告された。
これは、時間貸駐車場「タイムズ」を運営するパーク24の内部組織、パーキング総合研究所が、EVの充電インフラ普及を推進するにあたり、一般ドライバーのEVに関する認識を把握するため実施したもの。
調査は、タイムズクラブ会員のうち車保有がある20代 - 50代の男女5000人(男女比率7:3)を対象に、インターネットにより実施した。
気になる電気代は、試算ではEVの走行にかかる電気代はガソリン代より安くなるという。
ガソリン車とEVを比較した場合、燃料代のみを比較した場合、ガソリン車:EV=7:1と試算され、10km走るのに、ガソリン代は140 - 150円に対し、電気代は約21円となる。(ガソリン車は燃費10km/リットル、EVは家庭用100V電源で1時間充電し10km走行する場合)
調査では、電気代が「かなり安い」と認識している人のうち、約半数が「購入を検討したい」と回答し、電気代のほうが高いと思っていた人でも、EV購入を「検討したい」と回答した人が29.7%となり、環境に対する意識の高まりが見られるという。
また、EVの不安3大要素は「電気充電時間」「電気代」「充電場所」で、充電場所にしてほしい場所の1位はサービスエリア、パーキングエリア、2位は時間貸駐車場となった。
来年には、家庭用コンセントで充電可能な次世代EV車の市販開始が予定されていて、普及の鍵となりえる情報が一般ドライバーに行き届いていない実態が明らかになったと報告書はまとめている。