ブリヂストンは、東京工場で航空機用ラジアルタイヤを増産することを決定した。
現在、ブリヂストングループでは、航空機用ラジアルタイヤの生産を福岡県にある久留米工場のみで行っているが、今年下期から東京工場での生産を新たに開始する予定だ。今回の決定は、更に生産能力を増強するもので、増強完了後の生産能力は現在の約2.5倍となる予定。投資額は約25億円で、2010年4月から生産開始する。
航空機用タイヤは、航空機の重量と速度を支えながら離着陸を繰り返すという過酷な条件下で使用されるため、タイヤメーカーの総合的、高度な技術力を反映する商品の一つ。また、航空機用タイヤビジネスはリトレッドサービスの提供が不可欠なため、同社グループでは北米・欧州・アジア・日本に航空機用タイヤのリトレッド工場を保有しており、新品タイヤとリトレッドとのパッケージでサービスを提供できる体制を確立している。
同社グループでは、航空機用ラジアルタイヤを成長領域で、市場で強力な競争力を持つ領域として位置付け、積極的に市場への浸透や拡大を図っていく方針だ。