漫然運転起因の多重衝突事故で禁固2年6か月を求刑

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2005年12月、富山県滑川市内の北陸自動車道下り線で、漫然運転を起因とする多重衝突事故を起こし、9人を死傷させたとして、業務上過失致死傷罪に問われている67歳の男に対する論告求刑公判が21日、富山地裁で開かれた。検察側は裁判所に禁固2年6か月を求めている。

問題の事故は2005年12月28日の午後5時40分ごろ発生した。滑川市大掛付近の北陸自動車道下り線で、凍結路面でスリップする事故を起こして立ち往生していた乗用車2台に対し、後方から進行してきたワゴン車が追突。避けきれなかった後続車も追突するなど、車両8台が関係する多重衝突事故に発展した。

ワゴン車は大破。後部座席に同乗していた中学生2人が車外に投げ出され、後続車にはねられるなどして死亡。他の7人も重軽傷を負った。検察は運転手の漫然運転が事故につながったとして、業務上過失致死傷罪で起訴していた。

21日に富山地裁で開かれた論告求刑公判で、検察側は「被告は路面が凍結していることを認識しながら、減速することもなく、80km/h程度の速度で漫然と進行を続けた」と指摘。過失責任は重大として、裁判所に対して禁固2年6か月を求刑した。

《石田真一》

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