ケンウッド、ガーミン社とAV一体型ナビの独占販売協定を締結

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ケンウッドは、PND世界最大手のガーミン社と市販向けAV一体型ナビの独占販売協定を締結すると発表した。両社は協業関係を強化して世界市場での一層の販売拡大を目指す。

ガーミン社との協業によるカーナビゲーションシステムの2007年度出荷台数は、前年度の約2倍となる10万台を達成、2007年度末には協業開始からの累計出荷台数が20万台を突破する見通し。

ケンウッドは、2006年に車載用AVシステム(TV/DVD/CDレシーバー)とガーミン社のPND用ナビ・コア部を統合した新しいコンセプトの「協業ナビ」としてフラッシュメモリーカーナビゲーションシステムを開発し欧米市場に投入した。2007年にはAV一体型をラインアップに加え、販売地域を欧米からアジア、中近東、オセアニアなどへ拡大、その商品力を活かして国内外向けディーラーオプション製品としても本格的な展開を図った。

ケンウッドは、2006年からの協業によって、PNDの使いやすいナビ機能と、PNDにはない充実したAV機能や拡張性、大画面での表示・操作を両立した、新しいコンセプトのオールインワン車載用ナビゲーションシステムを「協業ナビ」として商品化し、機種の充実や信頼性の向上を実現しながら、車載用AVシステム分野の高いマーケットシェアやグローバルネットワークを活かした事業を展開している。

一方、ガーミン社は、協業を通じて、PND向けに開発したナビ・コア部を車載機器にも展開するとともに、ナビ機能・性能、ノウハウ、信頼性の高さを世界各地で幅広く訴求し、PNDメーカーとしてのプレゼンスを一段と高めている。

両社は、協業関係を強化することでさらに大きなシナジーを得るため、昨年12月、市販向けAV一体型カーナビゲーションシステムの独占販売協定を締結した。これにより、ガーミン社は、市販向けAV一体型カーナビゲーションシステムに搭載するナビ・コア部(ナビゲーション用サブボードおよびソリューション)の供給先をケンウッドのみに限定し、ガーミン社から供給を受けたナビ・コア部を搭載した市販向けAV一体型カーナビゲーションシステムを北米、欧州、日本の各市場で独占販売することとした。

ケンウッドでは、このたび新協定の第一弾として出荷を開始した市販向け2008年新製品を世界市場へ順次導入していく計画。また、今後、この「協業ナビ」をディーラーオプション向けやOEM向けにも積極的に展開していくことで合意しており、両社のリソースを最大限に活かしながら、さらにシナジーを追求する。

《レスポンス編集部》

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