【池原照雄の単眼複眼】日本車への影響は? HVの投入を加速するGM

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【池原照雄の単眼複眼】日本車への影響は? HVの投入を加速するGM
【池原照雄の単眼複眼】日本車への影響は? HVの投入を加速するGM 全 7 枚 拡大写真

年内8モデル、4年で16モデルに倍増

米GM(ゼネラルモーターズ)がハイブリッド車(HV)の設定を急ピッチで拡大する方針を決めた。

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現在、簡易型のマイルドハイブリッドシステム搭載車を含み5モデルを展開しているが、今年末までに北米では8モデルに拡大する。さらに今後4年で16モデルまで倍増させ、HVで先行するトヨタ自動車など日本勢を追撃する構えだ。

GMの量産HVとしては、2006年秋に投入したサターンの『ビュー・グリーンライン・ハイブリッド』が第1号だった。「ベルト・オルタネーター・スターター(BAS)」と呼ぶ簡易型で、エンジンとモーターをベルトでつなぎ、モーターがスターターと発電機(オルタネーター)を兼ねるシステムだ。

モーターは発進時や急加速時などにエンジン動力をアシストする。アイドルストップ機構も搭載しており、燃費は同等のガソリン車に比べ20%程度向上させている。モーターやインバーター、制御ソフトなど基幹システムは日立製作所が開発したものだ。

◆簡易型は2010年からリチウムイオン搭載

GMは今月のジュネーブモーターショーで、この「BAS」方式にリチウムイオン電池を搭載するなどの改良を加えたサーブブブランドのコンセプトSUV『9-XバイオパワーHV』を発表した。リチウムイオン電池は、日立の子会社である日立ビークルエナジーの開発による。

「BAS」方式のHVはすでに3モデルが市販されているが、リチウムイオン電池を搭載した次世代型は2010年から世界市場に投入し、近い将来には販売を年10万台規模にしたい方針だ。比較的低コストで既存車種への展開も容易な利点を生かし、本格的な「2モード・ハイブリッドシステム」を補完するシステムとして商品化を推進していく。

◆日本メーカーには相乗効果も

高速走行と市街地走行によってモーターを使い分ける「2モード」方式は、2007年にシボレーの『タホ』とGMCの『ユーコン』の2モデルに搭載して発売した。今年末までには、キャデラックの『エスカレード』、さらにピックトラックの最量販モデルであるGMCの『シエラ』、シボレーのピックアップ『シルバラード』にも設定する。

「2モード」は、ガソリン価格の高騰で苦戦を強いられているピックアップやSUVに集中的に設定し、燃費性能と環境技術力をアピールしていく戦略だ。2010年までには、家庭の電源から充電可能なプラグインHVの投入も計画しており、今後4年内にはHVシリーズを16モデルに拡充するという。

GMの攻勢は、独壇場だった日本メーカーのHV販売に何がしかの影響を及ぼすことになろう。一方でGMの本格参入は、市場でのHVの認知度を高めることにもなる。日本メーカーにとって当面はむしろ、相乗効果の方が大きいのではないか。

《池原照雄》

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