ホンダアクセスは、改良新型『フィット』用の純正アクセサリーとして、手足の不自由な方のための運転補助装置「Honda・テックマチックシステム」を一部改良した。
マルチビューカメラシステム(MVCS)装備車への装着を可能とし、7月10日に全国のホンダ カーズにて発売する。
Honda・テックマチックシステムは、1976年の初代シビックへの搭載以来、現在はホンダ純正アクセサリーとして開発・販売が続けられている。
■多様な障がいに対応するラインアップ
Honda・テックマチックシステムは、手だけでの運転や左足でのアクセル・ブレーキ操作ができるよう開発された運転補助装置だ。フィット e:HEV(イーエイチイーブイ)およびガソリン車に装着が可能で、複数のラインアップを用意する。
・両足の不自由な方向け:「手動運転補助装置〈Dタイプ〉」
・右足の不自由な方向け:「左足用アクセルペダル〈Bタイプ〉」
・片手の不自由な方向け:「ハンドル旋回ノブ〈Aタイプ〉」「左手用ウインカーレバー〈Lタイプ〉」
手動運転補助装置〈Dタイプ〉は、左手でアクセル・ブレーキ操作が可能なシステムだ。コントロールグリップに頻繁に使うスイッチ類を集中配置し、ウインカー、ライト切り替え、ブレーキロックなどの操作をシンプルに行える。コントロールグリップの取り付け部をセンターコンソールに配置することで、広い足元スペースも確保した。ペダルの誤操作を防ぐ「ペダル誤操作防止プレート(Dタイプ用)」もサポートアイテムとして用意する。
左足用アクセルペダル〈Bタイプ〉は、左足だけでアクセル・ブレーキ操作が可能なシステムで、専用の「フロアカーペットマット(Bタイプ用)」もラインアップした。ハンドル旋回ノブ〈Aタイプ〉は、片手でのハンドル操作をサポートする。
■MVCS装備車への対応を拡大
マルチビューカメラシステム(MVCS)は、車両に装備された複数のカメラの映像をナビゲーション画面に表示し、ドライバーの死角を減らす運転支援機能だ。体が不自由な方にとって、車両周囲を直接確認するために体をひねる動作は大きな負担となる。MVCSによる周囲確認支援は、運転時の負担軽減に貢献する。
今回の改良は「MVCS装備車でもテックマチックシステムを使いたい」というユーザーの声を受けたものだ。
■50年の歴史と今後の展望
ホンダは「技術で人々の生活の役に立ちたい」という理念のもと、身体の状態に関わらず誰もが自分らしく移動できる社会の実現を目指している。Honda・テックマチックシステムは1976年の誕生から50年にわたり改良を重ね、現在はホンダアクセスが開発・販売を担っている。
ホンダアクセス調べによると、国内で身体に不自由を抱える方のうち約22万人が運転免許を保有している。




