燃料電池の高性能化、日立マクセルが新触媒を開発…白金の約4.8倍

エコカー 燃費
燃料電池の高性能化、日立マクセルが新触媒を開発…白金の約4.8倍
燃料電池の高性能化、日立マクセルが新触媒を開発…白金の約4.8倍 全 2 枚 拡大写真

日立マクセルは、燃料電池の電極に使用される酸素還元用触媒として高活性な金白金(AuPt)触媒を合成する新技術を開発したと発表。白金よりも単位面積当たり約4.8倍の酸素還元電流を発生する。

今回マクセルが開発した触媒は、酸に溶けにくい金を白金に添加した材料。同社がこれまで培ってきたナノ粒子合成技術を応用し、クエン酸を還元剤として100度で金と小さい粒子になりやすい白金を合成することで、粒子径が2 - 3nmと小さく、金と白金が十分に合金化していない構造の高活性な新触媒を開発した。

新触媒は、白金触媒に比べ単位面積当たり約4.8倍の酸素還元電流を実現、X線回折法で判明した金と白金が十分に合金化していない構造と微粒子化したことが酸素還元活性の向上に大きく寄与していると見られる。

同社では、今回の技術で大電流を必要とする自動車用、家庭用電源などの燃料電池の実用化へ大きく近づけることができたとしている。

活性な金白金触媒を合成する新技術については、3月28日、29日にタワーホール船堀で開催される「第101回触媒討論会」で発表する予定。

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. スバル『アウトバック』新型、約515万円から…年内米国発売へ
  2. 日産『GT-R』生産終了、4万8000台を製造し18年の歴史に幕…次期型に知見継承へ
  3. 下請法が「取適法」に…2026年1月施行の改正ポイントは?
  4. レクサス『LM』対抗!これがメルセデスベンツ最高級ミニバン、『Vクラス』後継の最終デザインだ
  5. 「一度でいいから拝んでみたい」33台が完売のアルファロメオ、購入者の1人がF1ドライバーであることも話題に
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る