25日夜に新潟県新潟市中央区内で発生した大型トレーラー積載のパワーショベルと路線バスの衝突事故について、新潟県警は26日、トレーラーの荷台からはみ出していたアーム部が約5mで、道路交通法で規定されたはみ出し制限を超過していたことを明らかにした。
新潟県警・新潟東署によると、問題の事故は25日夜に発生した。新潟市中央区米山1丁目付近の県道で、交差点を左折しようとしていた大型トレーラーの荷台からはみ出していたパワーショベルのアーム部が、隣車線を走行してきた新潟交通が運行する路線バスの左側面部に衝突。アーム部はガラスを突き破ってバスの車内まで入り、近くにいた乗客3人が割れたガラスの破片などを浴びて軽傷を負った。
警察が事故後にトレーラーの検分を行ったところ、荷台からはみ出したアーム部分の長さが約5mだったことが判明した。トレーラーの車体長は約16mなので、はみ出し量は車体全長の約3割となる。道交法で規定されたはみ出し量を超過しており、本来であれば出発地の警察署に運行を届け出る必要があるが、トレーラーの運転手(会社)はこれを怠っていた。
また、事故当時このトレーラーは横断者を待つために停止しており、はみ出していたアーム部分は後方からも目視可能だったと推測されている。しかし、バスは漫然と進行した結果、側面部をアームに衝突させたことにもなる。
このため警察ではトレーラーの運転手から道交法違反(制限外積載)と自動車運転過失傷害の各容疑で。バス運転手からは道交法違反(安全運転義務違反)と自動車運転過失傷害の各容疑で引き続き事情を聞いている。