トヨタ自動車は1日、北米の研究開発・製造統括会社の研究開発センターである「トヨタテクニカルセンター」(ミシガン州アナーバー市)内に、先端分野の研究に特化した「トヨタ北米先端研究所」(TRI-NA)を同日付で設立したと発表した。
トヨタはテクニカルセンターで、北米市場に対応した商品開発など研究開発業務の現地化を強化してきた。同センターでは先端研究も進めてきたが、新たな研究所の設立により先端分野に特化した研究体制を敷く。
先端研究所では、従来テクニカルセンターが取り組んできた「エネルギーと環境」「安全」のほか新たに「交通社会」もテーマに加え、大学や研究機関と協力しながら取り組んでいく。
今後4年間で1億ドル(約100億円)の研究予算を投じる計画。設立時の研究員は35人だが、年内に10人、2010年末までにはさらに20人を増員する。