東京都青少年・治安対策本部は、昨年3月から「自動二輪車駐車場整備促進検討会」を発足させ、絶対数が不足するオートバイ駐車場整備について1年間検討してきた。この検討会の結果が4月下旬に公表される予定だ。
この検討会の内容を受けて、これまでほとんど無策だった東京都のオートバイ駐車対策が一歩前進することになる。
この検討会は、駐車対策で複数が関わる東京都の関係局や警視庁に、オートバイ業界団体、駐車場事業者らが参加して、民間活力を利用したオートバイ駐車場拡大の方法を検討してきた。
ただ、当初、公開が基本だったものが、「オートバイ事業者の収益に関わるため」(当時の違法駐車対策担当課長)という理由から最終検討会を含めた2回が非公開となった。関係者の話を総合すると検討会は民間活力を利用した駐車整備事業を育成するニュービジネス育成の側面が色濃く反映されているようだ。
青少年・治安対策課は、この検討会の結果を受けて、今年度さらに特別区などをメンバーに加えて駐車整備施策を実行に移す話し合いをする予定だが、今年3月の行われた最後の検討会後、違法駐車対策担当課長は異動となり、4月上旬を予定した検討会の結果発表は遅れていた。