三菱化学など、中国でBPAとPCを現地生産へ

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三菱化学、三菱エンジニアリングプラスチックスと中国石油化工(SINOPEC)の3社は、中国でビスフェノールA(BPA)とポリカーボネート樹脂(PC)を製造・販売する合弁会社を設立することで合意し、中国の国家発展和改革委員会にプロジェクト申請書を提出したと発表した。

承認後、速やかに合弁会社の設立を申請し、2010年春に製造設備を稼働する予定だ。

PCは、透明性、耐衝撃性、寸法安定性に優れたプラスチックとして、光ディスクや自動車部品、電気/電子部品、建材、など幅広い用途に使用されており、世界で年率7%、アジアでは年率9 - 10%と高い需要の伸びが見込まれている。特に中国は、年率10%を超える需要の伸びが期待されている。BPAは、PCやエポキシ樹脂の主原料として使用されており、PCと同様に高い需要の伸びが見込まれている。

三菱化学などは、この需要増に対応するため、BPAとPCを中国で現地生産することにした。

合弁会社のBPA及びPC製造設備は、北京市のSINOPEC社北京燕山分公司内に立地し、SINOPEC社からBPAの主原料であるフェノール、アセトンとユーティリティの提供を受け、三菱化学がBPA、PCの製造技術のライセンス及びPCの主原料であるDPCの提供を受けて生産する。

現状の中国におけるBPA、PCの需給バランスは輸入に大きく依存しており、今回のプロジェクトにより中国国内の顧客に対して安定供給とタイムリーなデリバリーを目指す。

合弁会社の出資形態は、2月に三菱化学と三菱エンジニアリングが日本で設立した投資会社であるピーシーアール・インベスツメンツ・ジャパンと、SINOPEC社の折半出資となる。

《レスポンス編集部》

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