高速バス事業者からの強いリクエストによって再デビューを果たすことができた三菱ふそうトラック・バスの新型『エアロキングハイウェイライナー』。今後の高速バス路線への投入によって、ユーザーにとっては新旧をはじめ、同車のライバルにあたるネオプラン『スカイライナー』(ドイツ)との乗り比べの楽しみが加わるのではないか。
「導入に興味を持っている」と広報が語っていたジェイアールバス関東(東京都渋谷区)は、現在、54台のダブルデッカーバスが在籍している。その内訳は、エアロキング47台、ネオプラン7台で、すでに投入初期の車両は廃車となっている。東名阪の輸送で活躍が見られる同社のダブルデッカーだが、残念ながら車種を指定した座席予約はできない。ただ、「2階建てバス」を選択することは可能だという。
いっぽう、同じ路線バスでありながらも「定期観光」としてダブルデッカーバスを運行しているはとバス(東京都大田区)は現在、エアロキングとネオプランを5台づつ所有。こちらは廃車もなく、10台すべてが「東京・横浜定期観光」路線に就いている。JR系と同じく車種の指定まではできない。
「1985年から285台を製造。2月末現在で、224台がお客様に使われている」(三菱ふそうトラック・バス広報)というエアロキング。その復活版となる新型は「新たな低燃費・低騒音タイプの直6TIエンジンとの組み合わせによって、車内も静か」(同)という。