三菱自動車とモータースポーツ統括会社MMSPは、「チーム・レプソル三菱ラリーアート」として、2008年のクロスカントリーラリー活動を始動すると発表した。
同チームは、新規に創設されたダカールシリーズや、FIAクロスカントリーラリー・ワールドカップ(CCR)、FIAクロスカントリーバハ・インターナショナルカップ(CCB)の数戦に参加する。
ダカールラリー7連勝中のガソリンエンジンを搭載した「パジェロエボリューション」(MPR13)に加えて、開発中のディーゼルターボエンジンを搭載したパジェロエボリューション(MPR14)でも参戦、実戦を通じてディーゼルターボエンジンの開発を進める。
また、2009年ダカールラリー(南米)には、このディーゼルターボエンジンを搭載した新型車両を投入する計画。
チーム・レプソル三菱ラリーアートは、ドミニク・セリエス(フランス)が監督として指揮をとり、ティエリー・ヴィアルド(フランス)がテクニカル・ディレクターを務める。
ドライバー/コ・ドライバーは、増岡浩/パスカル・メモン組、ステファン・ペテランセル/ジャン・ポール・コトレ組、リュック・アルファン/ジル・ピカール組、ホアン・ナニ・ロマ/ルーカス・センラ・クルス組、の4組が務め、ダカールシリーズ、CCR、CCBの数戦をローテーションで戦う。
また、同チームは、クロスカントリーラリー活動を通して低圧縮比燃焼や高圧燃料噴射といったディーゼルエンジン技術を培い、今後の市販車にフィードバックしていくなど、三菱自動車の環境技術開発の一翼を担う。
パートナーであるレプソルからは非食物系バイオ燃料、バレオからは高効率冷却システム、BFグッドリッチからは低エネルギーロスタイヤの供給を順次受ける。