ニューヨークモーターショーで発表された新型日産『マキシマ』は、一部中東向けにも輸出されるが、基本的にアメリカ専用モデルで、北米日産のフラッグシップセダンとなる。
現行『アルティマ』で初採用された新型「Dプラットフォーム」に、290hpを発揮する3.5リットルV6エンジンと、マニュアルモード付の「Xトロニック」CVTが組み合わされ、駆動方式はFFのみ。歴代のマキシマでも高い評価を受けてきた「4ドアスポーツカー」の要素を最大限に引き出すため「スポーツセダン」を商品コンセプトとした。
新型のフォルムは、先代比で全幅はプラス40mmの1860mmで、全長は約100mm短い4840mmに切り詰められている。全長を詰めたことで、ボディ全体はコンパクト化・軽量化され、その恩恵は走りに活かされている。また外観はコンパクトになったが、居住空間は充分に確保。中でもニールームが現行モデルより広く、セダンとしての居住性も向上している。
エクステリアでは、前後のトレッドを広げたのとは対照的にドア部分の車幅は広げておらず、Cピラーから横方向へ広がるリアフェンダーなど、ボディ全体に抑揚を持たせた「流動体フォルム」と、ブーメランシェイプのヘッドランプとテールランプが特徴だ。
グレードは「S」と「SV」の2グレード展開で、よりスポーティなSVにはパドルシフター、19インチホイール、4脚バケットタイプシートが装備される。ハンドルもこれまでより10mm小径の『Z』と同サイズを採用。運転席のシートはコックピットのようにドライバーを包み込み、パッセンジャーエリアは開放感を高めたインテリアレイアウトだ。オプションでルーフ全面を覆うデュアルパネルムーンルーフも用意された。