JSRと日本ミクロコーティング、リチウムイオンキャパシタを量産へ

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JSRと日本ミクロコーティングは、リチウムイオンキャパシタ事業の折半出資会社JMエナジーが生産工場を山梨県北杜市に新設すると発表した。竣工は10月の予定で総投資額は約20億円。

リチウムイオンキャパシタ生産工場は、JMエナジーの本社山梨工場として建設するもので、今年中に年間30万セルで稼働を始め、需要動向に応じて生産能力を順次増強していく計画。

リチウムイオンキャパシタは、従来型キャパシタよりエネルギー密度が高く、電圧も上回る性能を持っており、大容量化やコンパクトな設計が可能となる次世代蓄電デバイスだ。

従来の蓄電デバイスでは無駄にされていた瞬間的な大きなエネルギーを、経済性を維持しつつ有効利用することが可能になるため、自動車、電源・電力、太陽光・風力発電、産業機械、事務機器など幅広い分野で用途が広がっている。

キャパシタの市場規模は2010年には、500億円以上になる見通し。

JMエナジーは、リチウムイオンキャパシタ事業を行うため、昨年8月にJSRと日本ミクロコーティングの折半出資による合弁会社として発足し、プレマーケティングを行ってきた。

現在、東京都昭島市のパイロットプラントで市場開拓用のサンプル生産を行っているが顧客に対するリチウムイオンキャパシタの安定供給を図るため、生産工場を建設し、事業を本格化する。本社山梨工場竣工と同時に、開発拠点も東京都昭島市から山梨県北杜市に移し、開発機能と技術サポート体制を強化する。

《レスポンス編集部》

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