大阪府警は14日、速度違反自動取締装置(オービス)が設置された阪神高速道路で、顔に覆面を着用した状態で故意にスピード違反を繰り返すなどの示威行為を繰り返してきた24歳の男を道路交通法違反(速度超過違反)容疑で逮捕した。
大阪府警・高速隊によると、逮捕された男は2007年10月から今年2月までの間、大阪市内の阪神高速道路環状線で、オービスの手前で故意に速度を上げるなどして速度違反を繰り返した疑いがもたれている。これまでに34回の違反が確認されており、今年2月17日未明には制限速度(60km/h)の3倍超となる186km/hを記録していた。
男は前部のナンバーを取り外し、顔にはマスクを着用した状態で走行。オービスによる容疑車両の撮影には成功していたが、車種以外は特定が難しい状態だった。警察では環状線を走行している違法競争型暴走族に対する取り締まりを実施した際、暴走車についての事情を聞いていたが、この際に大阪府守口市内に在住する24歳の男が捜査線上に浮上。
この男について内偵を進めたところ、違反車両と同車種を有していることが判明。最終的に男の犯行と断定し、14日までに道交法違反で逮捕した。
調べに対して男は容疑を大筋で認めており、「離婚した鬱憤を高速走行で晴らしていた」などと供述しているようだ。