ソニーは16日、東京ビッグサイトで開幕した「ディスプレイ2008」に超極薄の有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)パネルを展示した。その厚さはなんと0.2mm。
現在、ソニーが販売している11型の有機ELテレビ『XEL-1』が本体の最薄部が約3mmで、パネル部分が1.4mmだから、今回展示しているものはそれよりも大幅に薄いわけだ。
「技術展示ということで、市販化されるのはいつになるか分からない」とソニー関係者。需要動向にもよるが、店頭に並ぶのはしばらく先になりそうだ。とりあえず、どこまで薄いものが可能か、来場者にPRしたかったのである。
隣のブースで松下電器産業が世界最大の150型プラズマを展示して大きさをPRするのに対し、ソニーは薄さで勝負しようという戦略だ。0.2mmのパネルの前には何重もの人垣ができていた。