日産自動車は17日、『デュアリス』の乗降口などに不具合があるとして、国土交通省にリコール(回収・無償修理)を届け出た。
対象となるのは、英国生産の、2007年4月24日 - 同年12月18日に製作された2万4676台と、日本生産の、2007年12月6日 - 2008年2月6日に製作された1136台。
英国製と日本製ともに、インテリジェントキー仕様の運転者席および助手席の乗降口扉で外側のハンドルが引っ掛かって戻らず、確実に扉を閉められないおそれがある。
全車両、アウトサイドハンドルを点検し、引っ掛かりがあるものは修正する。
また英国製では、かじ取り装置のステアリングギアで、製造工程でピニオンシャフトのベアリングが組み付けられていないものがあり、ピニオンシャフトが抜けて操舵できなくなるおそれがある。さらに、燃料タンクの燃料ポンプユニットの取付部で穴あけ加工が不適切なため、取付部のパッキンに亀裂が発生し、パッキンから燃料が漏れるおそれがある。
ピニオンシャフトについてはベアリングが欠品しているものはステアリングギヤ一式を良品と交換する。燃料ポンプユニットは、取付部の穴径が基準より大きいものは燃料タンクを良品と交換する。穴径が基準内のものは取付部の鋭利な突起を無くし、パッキンを対策品と交換する。
不具合発生件数は、アウトサイドハンドルが181件、ステアリングギヤが1件、燃料ポンプが72件で、市場からの情報で発見した。日本製では不具合は発生していない。
事故は英国製、日本製、いずれも起きていない。