日産自動車は、2007年度のCVT(無段変速機)搭載車のグローバル販売台数が100万台を突破したと発表した。
同社は、高い性能を持つCVTをより多くの顧客に提供するため、CVT搭載車のグローバルでの販売台数を2004年度の約25万台から、2007年度に約100万台に拡大することを2005年に発表し、搭載車種及び販売拡大に取り組んできた。
この結果、2007年4月 - 2008年3月末のCVT搭載車販売台数はグローバルで約108万8000台に達した。同社の乗用車総販売台数に占めるCVT搭載率はグローバルで2004年度の約7%から約28.6%になり、特に北米では47.4%、日本では43.8%となった。
CVTは、優れた伝達効率と無段階の変速によってアクセル操作にリニアに反応する加速感を両立する変速機。同社はこのメリットに早くから注目し、1992年に初めて『マーチ』に採用した。さらに、2002年には技術的に困難とされていた大トルクエンジンへの適合に成功し、世界で初めて3.5リットルの大排気量エンジン用CVTを実用化した。