ホンダ『クロスロード』は平成19年度の自動車アセスメント(JNCAP)で優秀な成績を収めながらも、総合評価では僅差でグランプリを逃した。車体自体の安全性能はスバル『インプレッサ』よりも良かったのだが、歩行者頭部保護性能やブレーキ試験でポイントを落とした。
とはいえ、本当に僅差だったようなのだ。
車体自体の安全性能は文句なしのシックススター。得点はインプレッサのそれをわずかながら上回っている。ポイントを落とす要因となったのは、歩行者頭部保護性能試験で子供の得点率が若干低かったこと。そしてクラス差異による車重の違いがブレーキ性能試験で現れたという印象を受けた。実際、総合評価の検討会でもそれが影響したとみられる。
クロスロードは衝突時のエネルギーでエンジンコンパートメントのサブフレームを破壊して衝撃を吸収するようになっているというが、発表会の会場に展示されていた車両のエンジンや補機類も車室内に侵入することなく、きちんと下に落ちていた。