【ラジアルタイヤ徹底ガイド】ハイグリップなのに、まろやかで扱いやすい特性…グッドイヤー・イーグルRSスポーツ

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【ラジアルタイヤ徹底ガイド】ハイグリップなのに、まろやかで扱いやすい特性…グッドイヤー・イーグルRSスポーツ
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グッドイヤー『イーグルRSスポーツ』をホンダ『S2000』に装着して一般道を走行したので、そのインプレッションをお伝えしよう。

サーキット走行も得意とするスポーツラジアルゆえ、さぞかしスパルタンな印象を覚悟して乗りはじめたら、乗り心地もハンドリングも意外なことにまろやかなフィーリングのタイヤだった。

乗り心地の印象として、一般道を普通のスピードで走行するときに硬さを感じない。アスファルト路面の不整を通過したときのタイヤのあたりに丸みがあり、強い衝撃がドライバーに伝わらない。やわらかいだけでなく、ダンピングもいいから揺れは少なく、すぐに収まる。

正直いって乗り心地はかなりよい。ハイグリップタイヤといういい訳なしで快適性のレベルは高いのだ。

グリップの感触も強いというより粘るという感じだ。直進時でもコーナリング時でもタイヤが変に突っ張ることなくまろやかな感触で、ハンドリングはとても素直な印象だ。ひとことでいうとプロ好みの味付けという感じ。ガチッと路面を掴むのではなく、うまくタイヤをたわませてグリップしている感じなのだ。

ハイグリップのトレッドコンパウンドを使い、トレッドパターンの剛性や、トレッド内部の剛性を上げて、ケース剛性をアップさせる手法もあるが、これではフラットなサーキット走行にはよいが、アンジュレーションや舗装の不整がある一般道ではグリップ力の変化が大きくなってしまう。

しかしイーグルRSスポーツは、ハイグリップコンパウンドを採用し、ベルト剛性やケース剛性を上げているといいながらも非常にいいバランスで作られている。

ハイグリップコンパウンドによるグリップ力に合わせるように、トレッドパターン、トレッド剛性、ケース剛性がデザインされていて、ハイグリップでありながらしなやかなグリップ感を引き出しているのである。

これによりグリップ限界での穏やかさにつながり、限界を超えても急にグリップが下がることはない。限界付近でのコントロールのしやすさ、ハイスピード走行での扱いやすさにつながっているのだ。

ハンドル応答性はシャープ過ぎないのがよい。とかくスポーツ性が高いタイヤというと応答性をシャープにしたものがあるが、実際には乗りづらくなるケースが多い。しかしイーグルRSスポーツは、ちょうどいいシャープさだ。

直進から小さく切ったときに遊びがなく反応する。切り込んでいったときにもどこまでもついてくるような感じで、ハンドルを切ったぶんだけノーズがインに向いてくれる。速い操舵にも遅れなく反応してくれる。これも過度にシャープでないために多少の遅れがあったとしても目立たないのかもしれないと思った。

いずれにしてもクセのないハンドル応答性により、予定ラインをトレースしていくためにドライバーは気を使わずにハンドルを切って行けるのだ。

イーグルRSスポーツに乗ると、グリップの高さと扱いやすさを備えているので、スポーツ走行を身近に実感できる魅力的なタイヤだ。

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《こもだきよし》

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