マツダ、自動車技術会賞で論文賞を受賞

エコカー 燃費

マツダは、開発したPM燃焼の解析についての論文が、第58回自動車技術会賞で、自動車技術会から「論文賞」を受賞すると発表した。

マツダは、ディーゼルエンジンから排出されるすすを主成分とするパティキュレートマター(PM)の排気系での燃焼除去メカニズムについて研究を進めてきたが、今回、独自の解析手法によって触媒の酸素交換特性がPM燃焼促進に重要な役割を示すことを解明した。これにより今後、より高効率なDPF(ディーゼル微粒子除去装置)の開発が可能となる。

今回開発した解析手法は自動車用ディーゼルエンジンに加え、一般用のディーゼルエンジンへも適用可能で、ディーゼルエンジンの技術開発に広く貢献可能な開発指針を示すことができたと、している。

ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと比べ燃費が良く、地球温暖化の原因とされるCO2の排出量も少ないことから、欧州を中心に人気が高い。しかし、排出ガス中にPMが存在するため、後処理でクリーン化する必要がある。PMを燃焼させ、後処理する工程では、排出ガス温度を上昇させる必要があることから、燃料消費の効率が一時的に低下し、燃費を悪化させる一因となっている。

自動車技術会賞マツダは、今回の解析による知見を活用してPMを燃焼する時間を大幅に低減することで、低燃費化によるCO2の削減と排出ガスのクリーン化を両立させる技術開発を行っている。

自動車技術会では、1951年から自動車工学および自動車技術の向上発展を奨励することを目的として賞の授与をおこなっている。論文賞は、自動車技術に関係ある優れた論文を発表した個人会員及びその共著者に贈られる賞。

《レスポンス編集部》

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