三菱自動車工業が25日発表した2009年3月期連結業績予想によると、円高や原材料費高騰などが収益を圧迫、純利益は前期比42.4%減の200億円と大幅な減益となる。
世界での販売計画は、ロシアを含む欧州で2ケタの増加を織り込んでいるものの、そのほかの地域ではいずれも減少、合計では4%減の130万9000台としている。売上高は1.2%減の2兆6500億円、営業利益は44.7%減の600億円の予想。
為替レートは1ドル=100円、1ユーロ=155円を前提にしており、営業損益段階で650億円の減益要因になる。
今期は新中期計画「ステップアップ2010」の初年度となる。益子修社長は「為替影響によって減収減益の計画だが、将来の持続的成長に向けた基盤づくりに着実に取り組みたい」と語った。
再生計画の最終年度となった08年3月期は、営業利益が約2.7倍の1086億円と、大台を突破して過去最高となった。純利益も約4倍の347億円を確保、益子社長は「再生計画の目標であった黒字体質の定着は実現できた」と評価した。