日本自動車工業会が発表した2007年度の福祉車両の販売台数は万6822台、前年度比8.8%の減少となった。
ここ数年来、高齢者向け需要やバリアフリー法の施行、移送サービスの充実などで、福祉車両はノンステップバスや小型車・軽自動車の昇降シート車・車いす移動車を中心に安定した市場となっているものの、国内市場の全体需要が伸び悩む中、2006年度に続いて2年連続減少となった。
車種別では、小型車は2万3276台、同10.7%減となった。新車市場全体の需要低迷や上半期にシート強度アップなどの法改正対応に伴う休止の影響もあって、特に、昇降シート車・回転シート車の販売が伸び悩んだ。
軽四輪車は8352台、同6.5%減となった。低価格で小回りが利くため、車いす移動車を中心に根強い需要はあるものの、小型車同様、新車市場全体需要の低迷や、シートの法改正対応の影響もあり、4年連続マイナスとなった。
バスは5194台、同3.2%減だった。バリアフリー法による公共交通機関の大型路線バスを中心とした福祉車両への代替需要が浸透したこともあり、2年連続マイナスとなった。