視界を悪化させる装飾板を黙認した会社も送検

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今年3月、愛知県名古屋市で発生した親子3人が死傷した交通事故に関連し、愛知県警は13日、事故を起こしたトラックの運送会社を道路交通法違反容疑で書類送検した。会社は、視界を悪化させるような改造の実態を把握しながら、是正指導などを怠ってきた。

愛知県警・熱田署によると、問題の事故は3月17日午前に発生している。名古屋市熱田区一番3丁目付近の市道で、道路を横断していた母子3人が右後方から交差点に左折進入してきた普通トラックに次々とはねられた。

この事故で5歳の男児が頭部強打で即死。33歳の女性と2歳の男児が骨折や打撲の重軽傷を負った。警察ではトラックを運転していた32歳の男を自動車運転過失致死傷の現行犯で逮捕したが、調べに対して男は「横断している母子には気がつかなかった」と供述していた。

事故を起こしたトラックには、運転席の内部を外から見え難くする装飾板が設置され、助手席にはカーテンも引かれていた。運転に必要とされる前方視界は著しく悪化しており、警察ではこれが事故の主因であると判断した。

男が勤務していた三重県松阪市内にある運送会社は、視界を悪化させるような改造の実態を把握しながら、是正指導などを怠ってきたことがこれまでの捜査で判明。警察では整備不良を黙認した責任は重いと判断し、法人としての同社を13日までに道交法違反(整備不良)容疑で書類送検している。

《石田真一》

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