日産自動車は19日、NECグループと共同出資で昨年4月に設立したリチウムイオン電池の生産・販売会社が神奈川県座間市に工場を建設、2009年度に稼動開始すると発表した。
共同出資会社は日産が51%を出資する「オートモーティブエナジーサプライ(AESC)」で、日産の旧座間工場内に工場を建設する。今後3年で120億円を投資、稼動する09年度には電気自動車やハイブリッド車向けなどに1万3000台を生産の計画。その後、11年には6万5000台相当分に増産する。
当初は日産の電動フォークリフトに採用する。その後2010年からは日産の独自開発によるハイブリッドや日米で展開する電気自動車に搭載の予定。
電気自動車については、米ベンチャー企業との提携で12年までにイスラエル、デンマークでも事業を行う。
都内のホテルで会見した日産のカルロス・タバレス副社長は「新中期計画でゼロエミッションは戦略の柱に位置づけている。電気自動車のリーダーになるためにもバッテリーのリーダーを目指す」と語った。