日産自動車の中国における合弁会社である東風汽車有限公司(以下:DFL)は28日、2008年から2012年の5か年中期経営計画を発表。2012年までに販売台数100万台、および売上高1000億人民元(約1兆4900億円、約145億米ドル)を目標に事業拡大を図る。
中国における販売は急成長を遂げ、2007年には61万台販売を達成した。この成長傾向に基づき、DFLは2012年までに販売台数100万台以上、および売上高1000億人民元を目指す。同社はこの期間に日産ブランドで新型乗用車を10車種以上、また日産および東風両ブランドで新型小型商用車(LCV)を5車種以上投入する予定。
戦略の一部として、DFLは河南省鄭州市にLCV工場を新設する。生産開始は2010年で、年間生産能力は12万台以上となる。DFL、東風汽車股份有限公司(DFAC)、および日産(中国)投資有限公司(NCIC)は、工場新設のために、合わせて10億人民元(約149億円、約1億4500万米ドル)の投資を行う予定である。
またDFLは乗用車、およびLCVの販売ネットワークをともに拡大する。2012年までに、乗用車ディーラーの店舗数を2007年の300店より420店に増やし、LCVディーラーの店舗数を2007年の420店より630店に、大型・中型商用車(H&MCV)の店舗数を2007年の250店より380店まで増やす予定。
その他の主な成長戦略の要素として、同社は成長市場における商用車への需要に応えるため、海外事業を強化する。LCV、およびH&MCVの総販売台数における輸出台数比率は、2007年の5%から、その倍増にあたる10%以上にまで拡大する。この目標達成のため、車種数、および仕向地はともに増加される。