ニチアスと子会社の日本ロックウールは、保温・断熱・吸音用をはじめとして各種産業分野で使用されているロックウール製品の販売価格を7月1日出荷分から引き上げると発表した。
ロックウール製造時に溶融炉の燃料として使用するコークスの需給が世界的に逼迫し、昨年の同時期と比較して価格が倍以上となり、今後もさらに高騰が続く見通し。
また、石油価格高騰に伴う電力費、輸送費なども上昇しているほか、ロックウール成型品製造時に使用するフェノール樹脂の価格が国際的な原料価格の高騰により、昨年の同時期と比較して2割程度上昇している。
同社ではこれらの価格上昇要因を企業努力により吸収することができなくなり、今後とも事業を継続していくためには製品価格に転嫁せざるを得ないことから、今回、値上げに踏み切るとしている。
値上げ率は20%以上を予定している。