出光興産、中国広州市にコンパウンド工場を建設

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出光興産は、需要伸張が見込まれる中国華南地区、東南アジアへの安定供給を図るため、中国広東省広州市に同社初の機能性樹脂コンパウンド製造工場を建設すると発表した。

同社は、ポリカーボネート(PC)をはじめ、世界に先駆けて開発したシンジオタクチックポリスチレン(SPS)、およびポリフェニレンサルファイド(PPS)の3種類の機能性樹脂コンパウンドを製造・販売している。

現在、日本、アジア(中国)、欧州(イギリス)、米国に委託加工による製造拠点を確保し、グローバルな供給体制を確立している。アジア地域では、中国華南地区を中心に、PC、SPS、PPSのコンパウンドの需要が年率20%程度で伸長している。

用途は、PCは液晶ディスプレイ、電機・電子機器、OA家電などの需要、PPSでは精密成型性や放熱特性を生かした金属代替向けなどが中心。今後は、中国での自動車生産量の増大により、自動車電装部品向けSPSの需要拡大が予測される。

同社は、拡大するコンパウンド需要に対応しながら高品質な製品を安定的に供給し、コンパウンド化による高付加価値化を推進するためには、自社コンパウンド工場を保有することが急務と判断した。

ベースレジンからコンパウンドまで一貫生産体制を構築し、技術を最大限に発揮できる体制確立を目指す。

工場建設地は、今後も需要伸張が見込まれる華南地区及び今後拡大が予想される東南アジアへの供給を考慮して、南沙経済技術開発区内の「輸出加工区」を選定した。工場は、押出機3系列、年産約1万トンからスタート、3年後の2011年には2万トン体制にする計画。追加投資で最大で3万トン規模まで能力を拡大できる。

《レスポンス編集部》

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