感性価値時代のデザイン…「第一印象とファミリー感」マツダ、ヴァンデンアッカー氏

自動車 ビジネス 企業動向
感性価値時代のデザイン…「第一印象とファミリー感」マツダ、ヴァンデンアッカー氏
感性価値時代のデザイン…「第一印象とファミリー感」マツダ、ヴァンデンアッカー氏 全 7 枚 拡大写真

パシフィコ横浜で行われたフォーラム『感性価値時代のデザインと企業ブランド』では、マツダ・デザイン本部、ヴァンデンアッカー・ローレンス本部長が「NAGARE - Zoom Zoom Inspired by Nature -」(ながれ - 自然に触発されたズームズーム -)というテーマで講演。

「トヨタ、日産、ホンダなどと比べて、私どもは小さな会社なので、ちょっと違う切り口でお話したい」と切り出して始まった。

まず同氏は、「情報を理解するときに81%が視覚から、14%が聴覚から、5%がその他からという。どんなフィロソフィにおいても、とにかく視覚的に強く訴えるものや、第一印象が非常に大切になってくる。そのあとで、ほかの感覚に訴えるものが必要だ」と、マツダのデザインの基本認識を語った。

続いて、マツダの企業規模とデザインの関係についても述べている。「トヨタのように大規模な会社と比べてほしい。企業の規模がデザインの選択に非常に大切ということだ。マツダのように、“必要かつ十分な規模”に至っていない小さな会社は、焦点を絞って、まずファミリー感を出さなければならない。トヨタのような大きな会社は、多様性を持たせたり、ファミリー感を削り落とすこともできるが、マツダは違う。まず“マツダ・ファミリー”を創出することが使命でもある」。

また、『マツダ6』(日本名『アテンザ』)、『マツダ3』(同『アクセラ』)、『MX-5』(同『ロードスター』)、『CX-7』、『CX-9』などをあげ、マツダのデザインが競合他社との中でどのあたりに位置しているかにも触れた。「クルマのデザインの始まりは、まず魂の部分を探すことから。魂を見つけそれが進化を遂げると成熟の域に達する。今、マツダのデザインは2世代に入っているところだ」。

「マツダはまだまだブランドとしては若い会社。デザインに一貫性を持たせつつ、常に新鮮さを保つのは容易ではない。ここで注意すべきは、進化を続けて行き過ぎると時代遅れとなり、再生の道を経ることになる。ジャガーが今その時だと思う」

《レスポンス編集部》

【注目の記事】[PR]

ピックアップ

教えて!はじめてEV

アクセスランキング

  1. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ…注目ニュースベスト5 2025年上期
  2. エアレスタイヤ搭載でペダルもなし、免許不要の特定小型原付「Future smart」発売
  3. トヨタ『ハリアー』6年ぶりのフルモデルチェンジへ...ワイド&ローのフォルムに注目だ!
  4. まるでスポーツカー、アキュラの新型SUV『RSX』世界初公開へ…モントレーカーウィーク2025
  5. 次期トヨタ『ハリアー』は新エンジンの恩恵でフォルムが大変化…スクープ記事ベスト5 2025年上期
ランキングをもっと見る

ブックマークランキング

  1. 「AIディファインド」の衝撃、日本の自動車産業は新たな波に飲み込まれるのか…アクセンチュア シニア・マネジャー 藤本雄一郎氏[インタビュー]
  2. EV充電インフラ-停滞する世界と“異常値”を示す日本…富士経済 山田賢司氏[インタビュー]
  3. ステランティスの水素事業撤退、シンビオに深刻な影響…フォルヴィアとミシュランが懸念表明
  4. SUBARUの次世代アイサイト、画像認識技術と最新AI技術融合へ…開発にHPEサーバー導入
  5. 「ハンズオフ」は本当に必要なのか? 高速での手離し運転を実現したホンダ『アコード』を試乗して感じた「意識の変化」
ランキングをもっと見る