日鉱金属、低品位銅精鉱から非鉄金属を回収---実証化試験

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日鉱金属、低品位銅精鉱から非鉄金属を回収---実証化試験
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日鉱金属は、低品位銅精鉱から効率的に銅、金をはじめとする非鉄金属を回収することができる新しい湿式製錬技術(N-Chlo Process)の商業的活用の目処が得られたことから、2009年3月までにパイロット・プラントをオーストラリアに建設し、実証化試験を同年4月から1年間行うと発表した。

パイロット・プラントは、将来N-Chlo Processの適用が期待されるオーストラリアに同国金・銅鉱山大手のニュークレスト・マイニング社の協力を得て設置する。

実証化試験を実施するN-Chlo Processは銅澱物処理やニッケルコバルト回収で開発、実用化した塩化浴での銅、貴金属の浸出技術および溶媒抽出技術をもとに、日鉱金属が独自に開発した技術。銅品位の低い銅精鉱から銅だけでなく金・銀などの貴金属をも効率的に回収できる特色がある。

これまで、貴金属を含有するものの、銅の品位が低い銅鉱山は銅精鉱が低品位となり、不純分を多く含有するため乾式製錬処理に適さなかった。一方で従来の湿式製錬技術では効率的な貴金属回収ができないことから、開発が困難だった。N-Chlo Processはこれらの鉱山の開発を促進することを可能にする技術。

さらに、最近では既存鉱山で鉱床の高品位部分の採掘終了に伴う銅精鉱の品位低下、不純分増加の傾向が顕著となってきており、N-Chlo Processはこれら鉱山の効率的な延命を可能にする技術だ。

今後、日鉱金属グループでは、早期に実証化試験を完了し、N-Chlo Processを活用することで鉱山権益の獲得、鉱山プロジェクトへの参入を図るとともに資源の生産性革新に貢献する。

今回の実証化試験は、ニュークレスト・マイニング社から提供される貴金属含有銅精鉱を対象として実施する計画だ。

《レスポンス編集部》

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