ライトトラックの販売不振に悩まされているクライスラーが、セントルイスにあるミニバン工場の休止を発表した。今年10月31日から稼働を停止する予定。さらに同じくセントルイスにあるピックアップトラック工場でもシフトを減らすという。
休止とはいえこのまま工場閉鎖となる可能性も高く、両工場で職を失うのは合計2400人に及ぶ。
クライスラーではカナダのウィンザー工場でもミニバンを生産しており、同社によるとどちらかに絞るのは企業としても苦渋の決断だったという。今後はウィンザーでの生産に一本化される可能性が高い。
しかし労働条件についてこれまでも譲歩を重ねて来たUAWがこの決断に反発する可能性もあり、国内の仕事の流出を巡るメーカーと従業員の争議が今後加熱する可能性も。