伊フィアット・グループは7日、イタリア各地の工場で従業員の一時帰休(レイオフ)を実施すると発表した。
自動車販売の低迷に対応したもの。国内5工場のうち、グランデプントを生産するメルフィ工場を含む4工場が対象となる。同日、労働組合側に伝えた。一時帰休は9月から11月の間、各工場ごとに3 - 4週間行なわれる。また、グループの農業トラクター部門であるCnh社の2工場でも実施される。
一時帰休の対象には、ミラフィオーリ本社工場も含まれているが、同地で生産されるアルファロメオ『MiTo』のラインも対象となるかについては、現在イタリアでも情報が錯綜している。
6月の国内販売で、フィアットグループは、前年同月比−16.46%を記録した。なかでもアルファロメオは−27.66%となった。また、グループの株価も7日の終値は10.31ユーロで、昨年7月の23ユーロ台からすると半値以下になっている。
2006年の経営危機脱却宣言から続いてきた「フィアットの奇跡」だが、ここにきてマルキオンネCEOの舵取りが再度試されている。