シャワークライミングの出発場所は、親水公園になっていて、川の流れ自体も緩く、問題なし。子供のころの川遊びみたいにジャブジャブと水の中を進むのみで、楽しい感じ。と思ったら、いきなり険しくなるのが丹沢ゆえか。
川の幅自体も細くなって、流れは急。もちろんその中をグングンと進んでいくのだが、当然の如く、水は被りまくり。場所によってはシャワーというよりも放水といったほうが正しいぐらいの強烈な勢いのところもあったりして、かなり難航。これが初心者向けなのか……、と思いつつもじつに楽しいというのもまた正直なところ。
もちろん峰岸さんとJUNさんがいて、ポイントを教えてくれるからだし、装備がしっかりしているというのもある。変ないい方だが、ワイルドで危険な雰囲気を安全に楽しめるという点ではちょうどいいアウトドアスポーツである。ちなみに子供や女性の参加者も多く、とくに子供は身が軽いからか、大人よりもスイスイと登っていくそうだ。
そうこうするうちに、頑張って進むうちにコツがつかめてきたのも事実。濡れるのはへっちゃらになったし、足がギリギリ付くぐらいの滝壺にダイブするのもこれまた楽しい。小さくても断崖絶壁に見える滝も、泡の立ち方で手足をかける場所がわかるようになってきたのも、ささやかな達成感だ。
ちょっとした出っ張りに手と足をかけて登るので、筋肉痛確実だけど、登らないと進めないので真剣になる。締め切り以外(!)で必死になったのはいつのころ以来だろうか……。