日産自動車は、9月に発売予定のクリーンディーゼルを搭載した「エクストレイル」1台を北海道に寄贈すると発表した。
納車に先立ち15日、北海道庁で贈呈式が行なわれ、日産の戸井田和彦常務から高橋はるみ北海道知事に記念のキーが手渡された。
エクストレイルのクリーンディーゼル車は、リーンNOxトラップ触媒の採用等により、2009年10月から施行される新しい排出ガス基準「ポスト新長期規制」にいち早く対応する予定。ディーゼルエンジンが本来持つ高トルクによる力強い加速や低燃費によるCO2排出削減、厳しい排出ガス基準を満たす環境性能の両立を実現したとしている。
今回の北海道への車両寄贈にあたり、戸井田常務は「豊かで広大な自然環境に恵まれた北海道は、まさにこのクルマの優れた性能を惜しみなく発揮していただくことができる最適な地域と考えている」とコメントした。
日産は北海道陸別町に、一般道走行から超高速走行まで総合的な車両実験を可能とする日本最大級の車両試験場を持つ。また、2007年11月から今年3月まで、札幌周辺で「スリップ地点情報提供システム」の実証実験の実施や、ガソリンにバイオエタノールを10%混合した「E10燃料」の普及を目指す国内初の実証実験「とかちE10実証プロジェクト」への今年4月からの参加など、北海道において多くの取り組みを行なっている。