ヤマハ発動機は、米国子会社のヤマハ・モーター・コーポレーションU.S.A.(YMUS)が、ステンレス製の船外機用プロペラメーカーである米国のPrecision Propeller(PPI)を買収することで合意し、22日から新たな体制で事業を開始すると発表した。
ヤマハでは、これまで生産数量の約半分を同社向けに供給しているPPI社のグループ化により、船外機にとって重要な機能部品であるステンレス製プロペラの生産能力強化や品質の向上を図り、船外機事業の競争力を強化する。
買収にあたっては、YMUSが新会社Precision Propeller Industriesを設立し、PPI社から事業継続に必要な資産を買い取る。
PPIの従業員70人については、新会社が継続して雇用を確保する。
同社では、2008年から2010年の中期経営計画のなかで、船外機事業における中大型船外機ラインナップの強化や4ストロークモデルの販売拡大による収益性の向上を掲げており、今回のPPI社買収により、商品力の強化を図り、船外機ビジネスの成長を目指す。